CASE1:出版社A社様の場合
自社で物流管理を行っていた出版社様が、アウトソーシングすることを決意
出版社A社様が、「事務所」兼「自社倉庫」だった本社屋を建て直すことをきっかけに、物流業務をアウトソーシングすることを検討。
社長様は以前から、自社管理だと職人色が強くなってしまうことを恐れていらっしゃいました。
ご依頼前の問題点
- 技(ノウハウ)の継承がしにくくなる
- 担当者その人でないと分からないことが多くなり、
企業として物流ノウハウを蓄積していくことが困難な状態になりつつありました。 - 効率化が図れなくなる
- 担当者が自分のやり方を貫いていく形では、作業の効率化をはじめとした
改善がなかなか進みませんでした。 - コスト意識が希薄になる
- 「外注すれば目に見えるコストがかかるが、自社でやれば無料」
という感覚が社内に蔓延していました。
また、繁忙期には営業マンが倉庫作業に駆り出されるケースが常態化していました。 - 適正な物流コストが見えなくなる
- 作業(出荷)量から作業時間に落とし込むという発想が薄れ、
「その日のうちにやる仕事」というアバウトな感覚に陥りつつありました。 - 適性適正在庫の把握ができなくなる
- 在庫数量に関係なく保管料(家賃)が固定のため、適性適正在庫という感覚が薄れ、
倉庫内には不動在庫過剰在庫がパレットで山積されていました。 - 見えない部分が多くなる
- 現場都合での仕事の回し方が目立ち、納期に対する意識が弱まっていたりもしました。
社長様に対し、これらの問題を解決するためには
思い切って外注展開を図るべきではと提案させていただきました。
当初、取次店による無料での集品サービスがなくなることについて
社内からは不安の声も上がりましたが、結果、自社で管理することによって生じる
将来的なリスクを考えれば、集品サービスをはじめとした現状にこだわってはいられないと判断されました。
また、専門の物流業者とお付き合いすることによって、
プロのノウハウを導入できることや情報交換できることの方が、
会社としてメリットが大きいと判断していただきました。
当社へのアウトソーシングの結果
- 営業担当者の余分な作業をカット
- 営業が本来の仕事に注力できるようになりました。
- 適正な在庫になり物流費も削減
- 1冊単位の物流費となることから在庫の適正化が図られ、過剰在庫を削減することができました。
また、固定費の人件費ではなく変動費の物流費となり、総体的には物流費の削減を実現できました。 - 棚卸も決算もスムーズに
- 棚卸在庫の精度が改善された結果、棚卸作業のスピードが上がり、決算処理がスムーズに行くようになりました。
担当者の声
- 社内の反対を抑えて決断された社長様のためにいい結果を出したいという一心でした
- 当社へのアウトソーシングを終えた社長様から、
「ワタリュウに任せて良かったなぁ」というとてもうれしいお言葉を頂戴し、
担当者として本当にやりがいのある仕事ができたと強く感激しました。(担当S)