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物流コラム

倉庫でできるのは保管・出荷だけじゃない! ― 流通加工で広がる物流BPOの可能性を徹底解説 ―

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「倉庫には、商品の保管と出荷だけをお願いしている」
「細かい作業や販促セット組は社内でやるしかないと思っていた」

 

そんな企業担当者の方にこそ知ってほしいのが、“倉庫でできる多様な流通加工業務”です。

 

実は、近年の物流倉庫は単なる保管場所ではなく、「付加価値を生み出す作業現場」へと進化しています。
商品だけでなく、備品・販促物・消耗品なども一括管理し、必要に応じて組立・仕分け・発送まで代行可能です。

 

本コラムでは、倉庫でできる流通加工の実際の作業内容や、外注(BPO)による業務効率化のメリット、導入の進め方をわかりやすく紹介します。

 

目次

 

 

1.流通加工とは?「倉庫でできる作業」を広く捉えよう

 

流通加工とは、商品の流通過程で行われる付加価値作業のこと。
製造と販売の間に位置し、商品の最終仕上げや仕様調整を行う工程です。

 

しかし、近年ではこの概念が広がり、
「流通加工=商品以外の業務サポートも含むBPO領域」として認識されるようになっています。

 

たとえば:

 ・店舗用什器や販促物の組立・仕分け

 ・ノベルティやカタログなど販促品の在庫管理

 ・イベント・展示会用の資材セット組み

 ・社内備品やリース商品の出庫・回収

 

こうした「商品以外の物流」も、今や倉庫で一括管理・作業代行が可能です。

 

 

2.倉庫でできる主な作業一覧 ― 流通加工の多様な形

 

商品関連の流通加工

 ・梱包・包装:破損防止やブランド価値向上。個包装・ギフト包装・環境配慮包装など。

 ・ラベル貼り・シール貼付:JANコード、販路別ラベル、価格・キャンペーン表示対応。

 ・セット組み・アソート:ギフト・キャンペーン商品、季節品の組立や封入。

 ・検品・検査:誤出荷防止や品質確認。EC・通販業界では欠かせない工程。

 ・詰め替え・リパッケージ:販路別仕様変更、デザイン変更、再販売対応など。

 

備品・販促物・非商品分野での活用例

 ・販促物の保管・出荷代行:店舗ごとのPOP、什器、ポスターをセット化して出荷。

 ・営業資材・展示会キットの管理:パンフレット、ノベルティ、デモ機などを一元管理。

 ・備品・リース商品の再梱包・検品:貸出品の状態確認や再整備を倉庫側で対応。

 ・社内消耗品の在庫・出庫管理:本社や支店への補充出荷を自動化。

 

💡こうした業務もすべて「流通加工」の一種。
倉庫を“作業の拠点”として活用することで、社内の工数・人件費を大幅に削減できます。

 

 

3.物流BPOが選ばれる理由 ― 自社対応の限界と外注の効果

 

多くの企業が流通加工を外注(BPO化)する理由は、以下の課題を感じているからです。

 

 ・出荷量の増減に社内人員が追いつかない

 ・販促物・備品の在庫管理が煩雑

 ・商品と非商品が別倉庫に分かれて管理コストが増大

 ・現場作業が属人化して品質が安定しない

 

これらを解決するのが、倉庫一体型BPOサービスです。

保管・加工・出荷を同一拠点で行うことで、移動ロス削減、作業効率化、リードタイム短縮が実現します。

 

具体的に以下の様な効果を得られたという声が寄せられています。

 

業務効率化・コスト最適化

倉庫で保管・加工・出荷を完結できるため、社内作業や移動工数を削減。
人件費・倉庫スペースの最適化を図ることができました。

 

繁忙期やイベント対応がスムーズ

BPO業者なら繁閑差に応じてリソースを柔軟に調整可能。
短期案件や急な販促対応もスピーディに行うことができました。

 

管理負担の軽減

在庫・出荷・加工の状況を一元的に把握でき、
発注・納期管理の手間を大幅に削減できました。

 

品質安定・クレーム防止

作業標準化と品質管理体制により、誤出荷・ラベルミスを防止。
現場の品質を安定させることができました。

 

 

4.BPO導入の進め方 ― 無理なく始めるステップ

 

  1. 現状業務の棚卸し
     どの作業を内製しているか、負担が大きい部分を整理。
  2. 委託範囲の決定
     「セット組だけ」「販促物管理も含めて」など、段階的に導入。
  3. テスト運用・本格稼働
     小ロット・短期案件から試し、スムーズな移行を確認。
  4. 定期的な改善提案
     委託先と連携して、作業効率やコスト最適化を継続的に追求。

 

✅導入期間の目安は1〜3か月。
既存の物流委託先からの切り替えや追加委託もスムーズに進められます。

 

 

5.対応事例 ― 実際に倉庫でこんな作業を行っています

 

 ・出版・教材:教科書等の個人別セット組、改装、改訂シール貼り

 ・塾・試験:教科書・試験問題・備品等の教室別仕分け配送

 ・販促・広告:店舗別販促品アソート、什器組立、見本品作成

 ・アパレル・雑貨:タグ付け、サイズ仕分け、検品、名入れ加工

 ・企業備品:展示会キット・営業資料の保管・出荷

 ・イベント・キャンペーン:ノベルティ封入、会場別配送

 ・各種備品:保管・発送、使用後の検品・再良品化

 ・受注・データ作成:受注センター業務、出荷・返品データ作成

 

倉庫が「在庫を置くだけの場所」から、
「現場の代わりに動くパートナー」へと変わりつつあることがわかります。

 

 

まとめ|倉庫を“物流作業の拠点”として活用しよう

 

流通加工は、単なる作業の代行ではなく、
業務効率化と柔軟な物流運用を実現するBPO戦略の一部です。

 

近年の倉庫は「預ける場所」から「業務を動かす現場」へと進化し、
商品の最終仕上げから販促物・備品の管理まで、企業のあらゆる“手間”を代行できる体制が整っています。

 

社内で抱えていた小さな作業負担や人員不足も、外注化によって着実に改善が可能です。
また、部分的な業務から段階的に委託できるため、リスクを抑えながら導入できます。
これまで「倉庫では難しい」と思っていた作業こそ、ぜひご相談ください。

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ワタナベ流通では、保管・流通加工・出荷を一体化したBPOサービスで、
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  • 「細かい作業も外注したい」
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――そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。


 

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